【町田】袴レンタルを利用するイベントとは？

着用している着物の上から下半身に履くものが「袴」です。袴とはどのようなもので、現在袴レンタルが活用されているイベントにはどのようなものがあるのでしょうか。

男性の正装「紋付き袴」について

古墳時代に男性と位の高い女官の正装であったことがわかっており、その後も主に男性の礼装として用いられ続けてきました。男性の正装は羽織と袴であり、羽織は家紋入りのものを着用します。そのため、男性の正装を「紋付き袴」と表現することもあるのです。レンタルの羽織には家紋が入りませんので、正確に言えば略式礼装です。

なぜ卒業式に女性が袴を履くのか

袴は古くは宮中の下履きとしてからはじまり、神に使える巫女や武道では長く着用されてきました。明治時代に西洋風の生活様式となり、女性の社会進出が進む中で、学校や仕事に通う女性が動きやすい袴を履くようになったのです。

その後、男性の正装である袴を女性が着用することを禁止された時期もありましたが、現在では、袴は卒業式の女性の礼装の定番になっています。1970年代後半に流行した大正時代を舞台にした少女漫画「はいからさんが通る」で、主人公の花村紅緒たちが袴にブーツで学校に通う姿が描かれたことも、卒業式に女性が袴を着用するブームに影響を与えていると言えるでしょう。最近では、小学生でも卒業式に袴を着るケースがあり、男の子の袴姿も見受けられます。

袴レンタルが利用されるのはどのようなイベント？

袴レンタルがよく利用されるイベントは男性と女性で異なります。

＜男性＞

• 七五三
• 成人式
• 結婚式

＜女性＞

• 卒業式

男の子の七五三では厄災を払い強く育つようにとの願いを込めて、鷹や龍、鯉、兜などの柄が好まれます。成人式では七五三のときに着た色や柄とは違い、こだわってじっくり選ぶという方も少なくありません。

女性の卒業式では、多くの方が華やかな着物に袴を合わせます。着物の上から袴を重ねる際に便利なのが行灯袴。左右の股のあいだが仕切られていない行灯袴は巻きスカートのロングスカートのような形をしており、着物を帯で締める形に比べるとずっと楽に過ごすことができます。

【町田】袴レンタルのメリット

卒業式などで袴を着用する際には、袴は購入とレンタルのどちらがよいのでしょうか。こちらでは、袴レンタルのメリットをご紹介いたします。

安い値段で借りることができる

和装は洋装よりも、価格の幅が大きいものです。袴の価格は、主に素材と刺繍の有無で決まります。安い化繊でできた無地の袴なら1万円前後で購入できますが、正絹で刺繍が入ると10万円を超えることもあるでしょう。袴レンタルを利用すれば、4,000円から高くても15,000円程度の安い値段で済むのです。

小物などがセットになっている

和装をする際には、着物と袴以外にも様々な小物が必要です。袴を購入する際には、小物も購入しなければなりませんが、レンタルならすべてセットになっているので楽な上に安い値段でそろえることが可能です。

着付けや写真撮影がセットになっている

和装を着付けてもらって、写真撮影をする会場まで移動するのは大変です。袴レンタルをすればその場で撮影をしてもらえ、卒業式などのイベント会場に行くことができます。

片付けや保管の心配がない

「成人式のために購入した袴のたたみ方がわからない」という方は少なくありません。また袴を購入した際には、湿気が少なく、シワになりにくいように重ねないで保管できるスペースを確保しなければなりません。袴レンタルを利用すれば、片付けや保管の心配もなく、クリーニングなどに頭を悩ませる必要もないので気楽です。

サイズや流行を気にしなくてよい

最近では、大学だけでなく小中学校や高等学校の卒業式でも袴を着る方が増えてきています。小学生の卒業式も最近は華やかです。しかし、成長期にある学齢期では、小学生が卒業式で着た袴を中学生になっても着ることは困難です。高校の卒業式と大学の卒業式であれば着回しがきくかもしれませんが、袴にも流行があります。

袴をレンタルすれば、そのときの流行や、自分の体形に合った袴を選ぶことができるのです。袴レンタルには、小学生用の卒業式レンタル袴もあります。値段を考えると、購入ではなくレンタルがおすすめです。

【町田で袴レンタル】袴の柄について

袴の柄や袴に合わせる着物の柄には、それぞれ意味があります。

矢羽根模様柄

矢羽根は、弓矢に使う矢の持ち手側にある鳥の羽根の部分のことで、これをパターン化した柄を矢羽根模様と言います。魔除けの意味や、矢が真っ直ぐ進むことから、縁起のよい柄とされているのです。

市松模様

市松模様は、碁盤目状の格子の目を色違いに交互に並べた模様です。柄が途切れなく続いていくことから繁栄を意味する縁起のよい柄とされています。

ボカシ

裾に向かって色が濃くなるグラデーション、ボカシになっている袴はやわらかく優しい雰囲気。明るい雰囲気になり、合わせる着物の柄を引き立ててくれる効果もあります。

刺繍

無地の袴に刺繍で模様を入れた袴は、比較的高価なものです。ワンポイントで模様が入っているものや、目立たない色で全体に織のように刺繍が施されているものもあります。

金銀加工

金箔や銀箔を糸に巻き付けて織りこんだ布地を金銀加工と言います。刺繍用としてはよく使われますが、織物用の糸として使用しており豪華絢爛な印象です。

袴に合わせるおすすめの着物の柄は？袴の刺繍模様にも！

・矢羽根模様や市松模様：無地の袴に矢羽根模様や市松模様の着物を組み合わせると、学生らしい清楚な雰囲気のコーディネートになります。

・椿柄：椿の花は着物の柄として古来より愛されてきました。椿の花の丸いフォルムを活かして現代的なアレンジをしたものもおすすめです。

・梅柄：松竹梅の中で唯一の花である梅は縁起がよい花とされています。春の訪れを告げる花でもあり、卒業式にぴったりです。

・桜柄：卒業式のころに咲く桜の柄は、門出の花の象徴です。儚さと華やかさがあり、動きを感じさせる花びらの模様が優雅さを演出します。

・菊柄：菊の花は気高く縁起のよい花で、正装の際によく使われます。放射状に花びらが広がる太陽に似た形は、バランスがよく、とても華やかです。

【町田で袴レンタル】人気のセット！色の組み合わせ

洋服同様、和服にもそれぞれのパーツが引き立て合うコーディネートがあります。こちらでは、袴と着物の色の組み合わせ方についてご紹介いたします。

着物と袴の反対色コーディネート

反対色は補色とも言われ、対立した色同士のことです。黄色と紫、緑と赤、オレンジと青などが反対色です。絵具で反対色同士を混ぜ合わせると黒に近いグレーになり、反対色の光同士を合わせると色がなくなります。反対色はお互いに持っていない要素がある色なので、補色とも呼ばれるのです。

反対色同士を組み合わせると、メリハリをつけつつも統一感があるコーディネートができます。人気があるのは、赤色の着物と黒色の袴、白系の着物に深紅の袴、青色の着物にオレンジの袴です。

物と袴の同系色コーディネート

同系色は同じ要素が多い色同士のことを言います。黄色とオレンジ、オレンジと赤、赤と紫、紫と青、青と緑、緑と黄色と考えるとわかりやすいでしょう。同系色同士は組み合わせやすく、スッキリと調和しやすい、いわゆるワントーンコーデ。シンプルに決めたい方におすすめの組み合わせです。

袴だけレンタルする際に注意したいこと

成人式の際に購入した着物を袴に合わせたい場合には、振袖の長さと着る人の背の高さをチェックする必要があります。

振袖は袖丈が長いほど格式が高いとされており、婚礼衣裳のような袖が床につく大振袖と、成人式に着る中振袖、袴に合わせる小振袖に分けられます。成人式に着た中振袖を袴に合わせることはできますが、袖の幅が広く長いため豪華な印象になり、袴よりも着物が目立つでしょう。

背の低い方では袖丈が長すぎる印象になってしまうこともあるので注意が必要です。組み合わせに迷ったときには、レンタル業者や着付けに詳しい方に相談してみるとよいでしょう。